YouTubeについて

YouTubeは、アメリカ合衆国・カリフォルニア州サンブルノのYouTube,LLC が運営するインターネット動画共有サービスです。 Youは「あなた」、Tubeは「テレビ」という意味だそうです。YouTubeはPayPalの従業員であったチャド・ハーリー、スティーブ・チェン、 ジョード・カリムらが2005年にカリフォルニア州サンマテオで設立しました。設立のきっかけはハーリーらが友人にパーティーのビデオを 配る方法として考えた結果に作った技術を使い、「皆で簡単にビデオ映像を共有できれば」と思いついたことによるそうです。

2006年初期の段階で、動画ファイルを無制限に無料でアップロードできるという仕組みが注目を集めました。しかし同時に大量の アダルト動画がアップロードされはじめたことが問題となった。人的リソースの問題から厳密な処理ができず削除対応がゆるやかであり、 それが視聴者を増やすこととなったそうです。アメリカでは2005年12月頃にNBCの人気テレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』が アップロードされていたことからブログなどで話題になり、2006年上旬にはYouTubeの映像をブログなどに貼り付け簡単に見られるAPIも 公開され爆発的に普及しました。日本ではこの頃からブログなどで紹介され人気が上昇、2006年3月頃からニュースサイトで取り上げられ るようになりました。

著作権問題はあるものの手軽に動画が楽しめることから、コンテンツ業界に注目されています。2006年4月にアメリカの映画制作会社 The Weinstein CompanyとDimension Filmsが提携し、映画の予告編がYouTubeで配信されました。2006年6月28日にNBCと提携、 NBCのコメディドラマ『The Office』のPVを配信したりプロモーションページを設けました。またNHLはYouTubeと契約し、試合の ダイジェスト版の提供を開始しました。CBSも2006年に契約し、「CBS Brand Channel」をYouTube上で立ち上げました。 またNintendo of Americaはゲーム機「Wii」のCMを、ナイキはシューズの日本向けCMをYouTube上で公開しました。さらにレコード会社 などが自前のページを立ち上げて配信を始める例も見られ、新たな活用法が模索され続けているそうです。日本のテレビ局はYouTubeとの 提携に慎重な姿勢を持っていたがYouTubeが日本語に正式対応したのを受けて2007年6月19日にスカイパーフェクト・コミュニケーションズがGoogleと提携し日本の放送局としては初めてスカイパーフェクTV!のパートナーページを開設し、さらに同年7月12日には 東京メトロポリタンテレビジョンが日本の地上波放送局としては初めて提携を結びブランドチャンネルを開設、2007年にはFMラジオ局 Kiss-FM KOBEが動画でプレミアムパートナーチャンネルを開設しました。2009年9月末にはTBSとテレビ朝日がパートナー契約を締結し、 公式チャンネルを設けました。2010年にはテレビ東京もパートナー契約を締結し、公式チャンネルを開設しています。 ただしアメリカと異なり、日本の放送局はテレビ放映後のコンテンツ活用まで含めて出演者と契約しておらず権利処理が複雑なため ドラマやバラエティー等の配信が困難であり活用しきれていないそうです。このほかの日本企業との提携事例ではGONZOと吉本興業が それぞれブランドチャンネルを設置しYouTube上で動画配信を始めたり、mixiがYouTubeの動画を日記上に表示できる機能を実装、 カシオ計算機がYouTubeに最適化された動画を撮影し簡単にアップロードできるデジタルカメラを発売しています。また角川グループの 角川デジックスはYouTube向けの動画識別技術の実証実験に参加、これによる著作権対策が有効だと判断できたとして2008年2月より 公式チャンネルを開設、角川グループとしてYouTubeのプロモーション活用を行うほか角川グループの映像作品を使った投稿動画に ついても各権利者の許諾が得られた場合公認動画として認定マークと広告を付加、広告収入を権利者に分配を行う事にしています。 さらに公認動画の広告枠の販売や、投稿された動画の優秀作の作者を角川グループの作品の監督や脚本家に起用するクリエイター 発掘企画も展開する予定となっています。

YouTubeでのユーザー活動について

YouTubeの流行はインターネット上に多くの有名人を生み出してきました。

バンドとミュージック・プロモーション

YouTubeはバンドの音楽活動を宣伝する場としても活用されてきています。メンバーが足踏みを続けるOK GOのヴィデオ "Here It Goes Again"は曲のラジオでの大当たりや『MTVビデオ・ミュージック・アワード』でのバンド演奏などへと 続く転機のきっかけとなったそうです。同様にシック・パピーズの曲が添えられた「フリー・ハグズ・キャンペーン」のビデオは 公開されるなりバンドとキャンペーン両方に成功をもたらし、世界各地で新たなキャンペーンが巻き起こる結果を呼んだそうです。 このヴィデオの主な登場人物であるホアン・マンもまた名声を得ることとなり地元オーストラリアで数々のニュース番組から インタビューを受け、米国『オプラ・ウィンフリー・ショー』への出演まで果たしたそうです。

ユーザーへの収入分配

2007年5月、YouTubeは最も閲覧数の多いユーザーの幾人かに「YouTubeパートナーズ」となるよう勧誘し、この特権的地位は当初、 商業コンテンツ供給者だけに勧められていたものでしたがビデオ画面の隣側に広告掲載するのを条件に一般ユーザーが利益を得ることを 可能にしたそうです。「パートナー」は現在100あまりの数に上るがユーザーからの参加者はベン・ゴーイング、ケイトリン・ヒル、 ポール・ロビネット、リサ・ドノヴァン、『ロンリーガールフィフティーン』、トニー・ウィン、リチャード・スターンなどがいるそうです。

YouTubeの著作権問題

他の動画共有サービスと同様に著作権法によって保護されているコンテンツにはアーティストのライブを密録したものなどが 違法に多数アップロードされていることが問題点として指摘されています。YouTubeは利用規約で著作権侵害になるファイルの アップロードを禁止していますが、違法コンテンツは後を絶ちません。海外のファンは違法行為に頼らなければ日本国内のコンテンツを 鑑賞する機会が大幅に失われることもあり今後、現在は違法とされている映像コンテンツの合法的なインターネット展開の活発化など 新たな視野での方向転換が期待されるそうです。問題をはらむコンテンツ―その中でも特にJ-POPやヒップホップの音楽映像を YouTubeにアップロードしているユーザーは日本国外の者であることも多く、これに対して著作権についての意識のギャップが 指摘されることがあるそうです。

YouTubeは2006年からアニメなどの海賊版のアップロードを制限するために10分を超えるファイルのアップロードを原則制限していますが、 利用者はファイルを10分以内に分割するようになりました。2006年4月から15分以上の動画をアップロードしたいとの要望に応えるため、 Director制度が始まりました。Directorに登録すれば15分を超えるファイルのアップロードも可能になるが登録には審査があり、 完全なオリジナルコンテンツを提供する人のみに限定されています。通常とは違い、他者の著作権を侵害した動画をアップロードした場合は 動画を1回削除されただけでアカウントも削除されることとなっています。以前は違法コンテンツも放置される傾向にありましたが、 2006年5月頃からは削除作業が活発になったようです。現在でもかなりの量の違法コンテンツが横行し中には削除とアップロードを 繰り返している動画もあり、いたちごっこになっています。2009年4月現在、新作アニメなど人気動画の無断アップロードも依然後を 絶たない状況となっています。